焦らず、慌てず、確実に。日々の点検を怠らず。-製造部 結晶課 宇賀地 道昭 1981年度入社/東京都出身-
今の自分は、この会社のおかげ。
製造部は、文字通り砂糖をつくる部署のことです。さまざな製糖工程に合わせた課を設け、技術と知識のある人材を適材適所に配置し、昼も、夜も、交代制で勤務しています。私が初めて配属されたのが清浄課。洗糖分離機から濾過工程の運転と管理の補助を行いました。その当時はオートメーション化されておらず、タンクのレベルを見ながら人の手による運転・停止の操作を行っていました。濾過機のバルブの開閉もまた同じです。やるべき仕事が多かったですが、「砂糖をこの手でつくっている」という職人気質のようなやりがいは、自分にぴったりだったと思います。入社のきっかけをつくってくれた知人も長く勤めていました。
今では、彼との思い出話は、お酒に良く合うようになりましたね。
美しい砂糖の出来映えに、力みなぎる。
「これから、もっと伸びる会社だから・・・」と、和田製糖の工場で働いていた知人の強い勧めがあったのが、入社のきっかけです。今のように、すべてオートメーション化されていませんでした。工場内は暑く、すぐに汗びっしょりになりましたが、砂糖ができていく工程、そして初めて真っ白な砂糖のできあがりを目の当たりにした時は、とても感動しました。
実際、「この美しい砂糖が、食卓へ届いているんだ」と思うと、力がみなぎってきました。
入社して、いつの間にか30年を過ぎてしまいましたが、この入社当時の感動を、これからの若い世代の社員にも感じとってもらえればと思っているんです。
後輩たちへ、惜しみなく伝えたいもの。
工場は24時間フル稼働しており、4直3交代のシフトの中で勤務しています。全て機械ですから、いろいろなトラブルが起こって当然。しかし、生産ラインを止めずに、自分たちの手で復旧できた時は「ヨシ、やった!」という気持ちでいっぱいに。部下たちとのつながりも強く感じられる瞬間です。そんな部下たちと野球チームを作り、オフの日を合わせて江戸川区の大会に参加したりしています。もちろん、チーム名は「シュガーズ」です。もう、50歳を過ぎましたが、後輩たちに自分の持っているもの、知っていることを少しでも多く継承していけたらと思っています。