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進歩とつながる

大地からの恵み、植物が本来持つ自然のおいしさを引き出すために、私たちは先人から引き継いだ伝統的製法を頑なに守り続けながらも、その時代にあわせた砂糖づくりに積極的に取り組んできました。
これからも、その姿勢が変わることはありません。原料糖の洗浄から結晶化、分蜜という工程を豊富な知識と確かな技術を持つ職人が厳しく管理。そして、高効率型の連続式脱塩脱色装置(ISEP)など高性能な設備を導入し、より安全で安心してお使いいただける砂糖をお届けするために、私たちはまっすぐ前へ進んでいきます。

伝統的な技術

和田製糖の砂糖づくりにおいて、決して疎かにできないのが砂糖の結晶化の工程です。粒径が均一に揃った、きめ細かい結晶こそ、職人が最もこだわりを持つところです。結晶一つひとつが美しい形をしているか、結晶の大きさにばらつきがないかを結晶缶ごとに職人が目で確認し、厳しく管理しています。
妥協を一切許さず、徹底的にこだわる姿勢こそ、和田製糖の伝統的な技術の神髄なのです。

最新技術への挑戦

顧客のニーズや社会環境の変化に対応していくためには、自らの技術を進歩させる日々の努力が必要です。和田製糖では伝統的な技術を継承しながら、最新技術の習得にも力を注いでいます。
「連続式脱塩脱色イオン交換装置(通称:ISEP)」もその一つ。従来設備に比べ、使用する樹脂、水などの量が格段に少なく高効率な装置です。異業種で使用されていたISEPを砂糖の精製に応用しているのは当社だけのオリジナルな技術。ISEPを導入することで、精製の度合いが飛躍的に向上し、糖液の紫外線殺菌やCO2排出量の低減が可能になりました。
また、QRコードを利用した物流管理を実施。製品輸送用パレットの流通・在庫管理を適切に行い、製品がお客様のもとにより良い状態で届けられるよう取り組んでおります。
私たちは新しい技術にも勇気を持って挑戦する姿勢を忘れず、これからも進歩し続けていきます。

技術継承と人材教育

長年にわたって築き上げてきた信頼と実績は、職人たちの技術と知識の上に成り立っています。和田製糖では、継承者である若手が不足している点や習得すべきポイントを明確にし、熟練者自らが技術継承のため積極的に取り組んでいます。さらに、「魅力ある人づくり」は経営に直結した取り組みであると捉え、人材育成にも努めています。例えば、本社営業の新入社員は工場にて1ヶ月前後の研修を、製造部配属の社員は各部署の仕事を数ヶ月かけてレクチャーします。
その間、必要な資格を取得。さらに、定期的に各部署の取り組みなどを発表する全社研修会や、人と人とのつながりを円滑にするための社内レクリエーションなどを実施しています。伝統的な製法を継承し、未来を切り拓く人づくりを私たちは目指しています。